2018年6月15日カンタン軽量化。Windows 10 の動作を早くする方法

Windows 10 は快適な作業環境を実現していますが、PCの立ち上げ時や複数アプリケーションの起動により処理の重さを感じることがあるでしょう。そのままでもパソコンは利用可能ですが、簡単な設定を行えば処理を早くすることができるので、仕事のパフォーマンス向上につながるでしょう。ここでは、高速スタートアップやメモリへの負担を減らす、簡単な設定方法をご紹介します。

「高速スタートアップ」で起動時間を早くする

高速スタートアップとはWindows 8 から搭載された機能です。設定(コントロールパネル)から有効にしておくと、起動を高速化できるプログラムになりPCの起動時間を短縮できます。

PCの起動時は、さまざまなアプリケーションの起動や初期化・ロードが行われており、処理に一定の時間を要するのが通常です。「高速スタートアップ」を有効にすると、シャットダウン時のデバイスイメージを保存するようになります。以降、起動時に前回イメージを活用することでロード時間を短縮できるのです。

設定方法

高速スタートアップを有効にするためには以下の操作を行います。

スタートメニュー>右クリック>電源オプション>電源の追加設定>電源ボタンの動作を選択する>現在利用可能ではない設定を変更>高速スタートアップを有効にする(推奨)

同様の手順で無効化も可能です。注意しておきたいのは、前回と接続状態が違う=イメージが一致しないとして、正常に起動できない場合がある点です。
ロード・初期化を行わないぶん前回のデバイスイメージが頼りになるため、前回終了時に接続していたUSBや周辺機器を取り外して起動するとリスクが生じる可能性があります。
モバイル端末やポータブルストレージを利用する場合は、頻繁にデバイスの付け替えを行う事が想定されます。

機器の増設を行ったあとも、再起動を行ってイメージを更新しておかなければ立ち上げ時にエラーとなる可能性があります。高速スタートアップの有効化は、PCに接続しているデバイスに変化が無い事が前提です。

「パフォーマンスを優先」で作業を早くする

「パフォーマンス優先」とは、PC操作時のアニメーションやエフェクトといったデスクトップでの表示方法を軽量化し、動作を早くする方法です。

Windows 10 では、これらのエフェクトがデフォルトでオンになっており、PCの処理能力の一部を消費しています。エフェクトに関する項目は全部で17個。「ウィンドウの影をなくす」「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」と言った小さな視覚効果ですが、すべてオフにすることで「作業」=「パフォーマンス」を優先できる環境できます。

設定方法

「パフォーマンス優先」にするには以下の方法を用います。

コントロールパネル>Windowsのデザインとパフォーマンスの調整(検索)>パフォーマンスオプション>「パフォーマンスを優先する」にチェック

これにより、動的なアニメーションエフェクトやデザイン性は落ちますが動作環境は改善します。同じ設定画面で、個々のエフェクトのオン/オフをカスタマイズすることも可能です。

重複セキュリティソフトの停止で早くする

Windows 10 には、セキュリティソフト「Windows Defender」がプリインストールされていますので、別のセキュリティソフトが起動していると動作が重くなります。
とくに、Windows Defenderと似たセキュリティ機能を持っている場合は、重複しているのでどちらかの無効化を検討しても良いでしょう。

必要な機能・アプリケーションを選択し、不要なセキュリティソフトを無効にすれば動作速度を改善できます。ウィルス・スパイウェア対策、ファイアウォール、フィッシング対策、迷惑メール対策など、セキュリティソフトの機能を理解し、必要なアプリケーションもしくは機能のみ動作させてください。

誤った設定をしてしまうと、PCの保護が不十分になるため、セキュリティソフトの機能や役割を理解したうえで、社内でよく検討して設定変更しましょう。

不要なアプリも削除して快適に

PCの動作速度を高速にし、快適な使用環境を維持するためには、不要なアプリや常駐アプリを削除する事も有効です。とくに試しにインストールしたアプリは、ついつい削除し忘れるケースも多くあると思います。不要となったアプリは、その都度アンインストールする様にする癖をつけておくと良いでしょう。
また、CPUやメモリのリソースを消費する様なソフトが無いか、タスクマネージャーを使ってチェックしておくと全体が把握できます。
パソコンでの仕事に支障がでないよう、細かい設定はカスタマイズしてより良い環境で作業を進めましょう。

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