2018年5月24日Microsoft 365はお得なセット。企業のニーズをパッケージ
2017年11月1日、Windows 10とOfficeアプリケーションをセットしたSaaS(Software as a Service)型クラウドサービス、「Microsoft 365」が登場しました。法人にとって利用頻度の高いOfficeアプリケーションの新しい利用形態となるMicrosoft 365について、サービス内容や料金形態についてご紹介します。
Microsoft 365とは
Microsoft 365とは、ビジネスシーンで必要不可欠な3つのサービスを パッケージしたお得なセットです。ここからは3つのサービスについてご紹介します。
「Windows 10 Enterprise」
中~大規模の法人向け高機能エディションです 。WaaS(Windows as a Service)の概念により、新製品によるバージョンアップを廃止し、継続的にセキュリティや機能の更新を行います。
「Office 365」
WordやExcelなどのOfficeアプリケーションをサブスクリプション(月額課金)型で提供するサービスです。クラウドを利用したデータの共有、協働作業等の機能も強化されています。年額や月額利用で常に最新のバージョンを利用できるため、小規模な企業でも導入しやすいでしょう。
「Enterprise Mobility+Security(EMS)」
会社外で使うモバイルデバイス、クラウドのセキュリティ課題に対する保護機能(Cloud Solution Provider:通称CSPプログラム)です。
Microsoft 365は、中小企業向けの「Business」、大企業向けの「Enterprise」の2種類があり、さらにEnterpriseも、含まれる機能によりE1、E3、E5の3種のパッケージが展開されています。
中小企業向け「Business」のメリットとは
「Business」は、中小企業向けに作られたもので、利用可能な最大ユーザー数は300人までです。
小規模な企業だからこそのサービス内容と料金形態で、ビジネスを支えてくれます。
月額課金
料金形態は、サブスクリプション型です 。サービスを買い取って所有するのではなく、必要な量だけに対価を払って利用できるため、中小企業にとって非常に導入しやすいかたちとなっています。
Officeライセンス管理
企業規模が小さく、IT技術者や専門の社員がいない、常駐してない場合でも簡単にライセンスを一元管理する機能が付属されています。人手不足やリソース・コスト削減の課題も叶えてくれる管理機能です。
また、クラウド経由でデバイス間でのデータ共有も可能。複数人でのOffice利用もシームレスに実行できます。
大企業同等のセキュリティ
Windows 10ではWaaS(Windows as a service)と呼ばれる、継続的にセキュリティ向上や機能追加を行うサービスが導入されました。Microsoft 365 に含まれるOffice 365でも同様の概念に基づいて、定期的にアップデートが提供され、最新の状態を保てます。
また、モバイルデバイスの管理機能や、利用者の認証などを強化する「Enterprise Mobility+Security」も含まれており、「Windows 10 Enterprise」のセキュリティ機能が利用可能です。近年は、ワークスタイルの変化やIoT化もあり、出先でのモバイルデバイス利用で外から社内システムへアクセスする機会が増えています。こういった状況に合わせて、ユーザーやデバイス、社内情報の管理など情報漏洩リスクを減らすセキュリティ対策がされています。
大企業向け「Enterprise」は?
Enterpriseは、300人を超える大企業向けのサービスです。定額制のBusinessとは違い、プランや契約内容によって利用額が変化するため、用途や企業によっておすすめのパッケージは異なります。
Businessよりも高機能で、グループウェア「Planner」が含まれており、大規模プロジェクトの進行を支える高度なタスク、予定管理が可能です。また、動画配信用の「ブロードキャスト」、共有用のビデオポータルによって動画系の機能が強化されており、クリエイティブな業務もサポート。そのほか、情報漏えい防止や電子情報を公開する機能など、セキュリティやコンプライアンス系のアプリケーションも充実しています。
パッケージ製品で社内の課題を解決
Microsoft 365 は、企業規模やニーズに合わせた機能を導入できます。とくに中小企業にとっては、月額課金制により初期費用が抑えられ、常に高機能かつ最新のセキュアな環境を維持できるので、非常に導入しやすい製品です。
また、クラウド利用で、アプリケーション間やデバイス間での情報共有が容易で、業務効率の向上も期待できます。Microsoft 365 によってパッケージ化され、より強化された連携機能を駆使し、ビジネスソリューションの可能性を広げましょう。
脚注 : Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。