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2018年5月21日Windows 10 IoT Core とは?開発向けOSの機能にせまる

近年は、スマートスピーカーやスマートロックなど一般消費者向けのIoT製品が普及。IoTのデータを利用して外部端末と連携させたり、新しいビジネスのプラットフォームを作ったり、IT業界は大きな変革を迎えています。Windowsシリーズを提供するマイクロソフトからも、IoT向けOSとして「Windows 10 IoT Core」をリリース。ここではWindows 10 IoT Coreの概要をはじめ、企業において製品開発やサービス展開の際どのようなことができるのかご紹介します。

Windows 10 IoT Core とは?開発向けOSの機能にせまる

Windows 10 IoT Coreとは

Windows 10 IoT Coreは2015年にリリースされたIoT開発用途に作られたOSです。従来、組込み機器用としてはTRONやLinuxなど、それぞれの得意分野や特徴を持った小容量で処理の軽いOSが用いられてきました。
Windows 10 IoT Coreは、これらのOS機能をカバー。また、IoT機器では不要な機能は削除して小容量化しているものの、デスクトップ向けやモバイル機器向けのOSと共通の実行環境を持つUWP(Universal Windows Platform)を実装。このため小型のIoTデバイスをWindows機器で管理しやすいOSとなっています。

IoT Coreができること

UWPに対応したOS群は共通したAPIを実装しています。これにより、UWP向けに開発したアプリケーションは、Windows 10 IoT Coreを含めたWindows 10ファミリーを搭載するさまざまな機器でシームレスに稼働できます。例えば、モバイル端末、PC、Xbox、そのほかのIoT機器などを連携させるために、個別のプラットフォームにあわせたコード修正をする必要がありません。

そのため、新しいサービスや既存サービスの改良やコード修正の開発工数が減り、従来よりも早く市場に出すことができます。製品リリースが早いほど、競合他社との差別化やアプローチに有利なので、コード修正や開発スピードに課題を感じている場合は、IoT Coreの導入を検討したほうが良いでしょう。

また、組み込める機器は、デジタルサイネージの制御、工場監視装置のゲートウェイ。さらに、スマートホームを構成するための制御機器のOS、IoT家電の制御プラットフォームなど、一般産業用途から家庭用の製品など多岐にわたります。
業務の改善や効率化が求められる企業内において も、生産、流通、顧客、売上などのさまざまなデータ解析が不可欠です。IoT Coreは、これらの根幹となる情報収集を実行するため複数の端末を連携させ、効率的なデータ分析・処理を行います。

セキュリティ面については、デバイスデータの暗号化やアクセス権限の設定で機密情報を保護するなど、高度なロックダウン機能でデータを守ります。
Windows 10の導入も急がれますが、IoT機器の開発やサービス、プラットフォームの構築を検討している場合、IoT Coreは開発者向けにいち早くインストール・セットアップし、新しいビジネスの構築・運用を始めたほうが良いでしょう。

エディションはほかにも

Windows 10 IoTには、Coreのほかに、「Core Pro」、「Enterprise」、「Mobile Enterprise」が展開されています。Coreが最も小さなビルド済みパッケージであるのに対し、Core Proでは用途に応じて必要な機能を追加、もしくは削除したOSイメージを自分でビルドできます。また、Core Proでは、自動更新設定を切り、更新タイミングのコントロールが可能です。

Enterprise及びMobile Enterpriseでは医療や製造業など各種産業の高度な機器にも対応できるよう、機能が追加されています。企業の商品開発や社内システムなどのビジネスシーンから、専門的な分野まで、IoTの活用でオペレーションコストの軽減や事業の拡大が狙えるでしょう。

IoT Coreでイノベーション

Windows 10 IoT Coreを用いれば、社内、消費者向けのアプリ開発やIoT機能を賦与したスマートホーム向けの 製品開発などさまざまなソリューションが期待できます。UWPで開発したアプリケーションを、コード修正なくWindows 10のプラットフォーム上の複数端末で横展開できるので、開発コストの大幅な削減や新ビジネスモデルの構築として検討してみてください。

脚注 : Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。