2018年3月28日Windows 10 Cortana。パーソナル設定で学習させよう
マイクロソフトが提供する最新OS「Windows 10」に、Cortana(コルタナ)という音声アシスタント機能が実装され話題となりました。Windows 10 に更新したけれど、Cortanaはまだ使ったことがないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、Cortanaに関する設定方法やAI機能、音声検索にも触れてご紹介します。
「Cortana」とは
Cortanaとは、Windows 10 から導入された音声認識型のパーソナルアシスタント機能です。音声認識型のパーソナルアシスタントと言えば、NTTドコモの「しゃべってコンシェル」や、Apple(iPhone)の「Siri」 が有名ですが、マイクロソフトが満を持して導入したのが「Cortana」です。
Windows 10 の古いバージョンでは機能をオフにすることができましたが、現在は原則オンのままです。
音声検索で何ができる?
Cortanaは音声認識なので、キーボードによる入力ではなく、マイクに向けて話しかけるだけで検索が可能。使用する際は、デスクトップ画面のタスクバー左下にあるマイクのアイコンをクリックします。聞き取り開始の合図の音が鳴った後でマイクに話しかけると、回答してもらえます。単純なWeb検索を行うほか、各種アプリの操作をCortanaが行ってくれます。カレンダーやリマインダー、アラーム、ファイルの情報検索、アプリの起動、リスト作成、メールの送信、予定管理、計算機などの機能も利用でき、簡単な雑談にも対応可能です。
初期設定でより快適に
CortanaはAIを用いて言葉を解析する事で、自然な言葉づかいで会話や問いかけに対して反応します。初期設定の状態でも構いませんが、個人に合わせた設定でより柔軟な回答をしてもらえます。ツールバーの左端にある「Cortana」ボタン→「ノートブック」ボタン→「設定」から、パーソナルな設定を行いましょう。
あなたの名前の登録(呼び名を設定)
Cortanaが利用者を呼ぶ際の呼び名を設定できます。呼ばれたい名前を入力して設定すれば、よりCortanaとの会話が楽しめるでしょう。
応答する相手の声の設定
Cortanaは初期設定では複数の声に反応します。もしかするとラジオやテレビの音声にも反応するかもしれません。自分の声だけに反応してほしい場合は、「声を覚える」を設定しましょう。指定の文章を読み上げるよう指示されるので、声をだしてはっきりと読み上げてください。この読み上げによってCortanaがあなたの音声を記憶し、今後識別したうえでサポートしてくれます。
応答する相手の設定
声を覚えさせたあと、応答する相手を「だれにでも」から「自分に」に変更すると、声を覚えた相手の問いかけにのみ回答します。余計な音声を感知させてCortanaが使いづらくならないよう設定しておくと良いでしょう。
興味のあるジャンルの登録
検索ボックスを選択した際に表示される「ノートブック」から、ニュースのカテゴリを選択する事ができます。手順は、スタートメニューの「ノートブック」→「ニュース」から、ニュースのカード/トピックをオンにし「追跡しているニュースカテゴリ」の「カテゴリを追加」新たなカテゴリを選択するか、同様に「追跡しているニューストピック」の「トピックの追加」でキーワードを登録してください。
マイク設定で音声認識を向上
使用するマイクにもよりますが、マイク音量が小さいためにCortanaが認識できない場合があります。その場合は次の手順で、マイクの音量調整をしてください。
タスクバー右下のスピーカーアイコンを右クリックして、メニューから、「録音デバイス」を選択します。設定ウインドウ「録音」タブに表示された、現在使用しているマイクの項目をダブルクリックし「レベル」タブからマイクの音量つまみを右にスライドさせるとマイク感度がアップします。
今後期待される音声検索とCortana
これまでのPCは、キーボードやマウス操作による入力が一般的でした。しかし、スマホやタブレットなどのモバイル端末、入力インターフェースを持たないIoT機器の普及で、音声入力がスタンダードになる時代がきています。スマート家電やスマートカー、消費行動や何気ないライフスタイルに音声検索が浸透し、音声認識機能を持ったAIの学習、検索機能は向上していくでしょう。
このような背景もあり、Cortanaの学習能力や音声認識能力の向上などに期待されています。
Cortanaをパートナーにしよう
Cortanaは利用するにつれて、多くの稼働データを蓄積し精度が上がります。ユーザーの好みを学習し、ある種の「個性」を持つため、ユーザーにとって「賢く」便利なAIを作りあげる事が可能です。スマートフォンやタブレットからも気軽にCortanaを起動し、パートナーとして業務サポートをしてもらう日も近いでしょう。
脚注 : Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。