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2018年3月1日Windows 10 への移行。法人のメリットはUIと安全性の高さにある

Windows 7 の延長サポート期限が2020年1月14日に迫るなか、Windows 10 への移行が本格化し始めています。企業導入が進められる中、ここではWindows 7 からWindows 10 へのアップグレードに伴い、どのような仕様変更があったのか、今後の期待できるポイントなどを紹介したいと思います。

Windows10に移行した場合の企業的メリットとは

安全性とセキュリティの強化

OSの更新で最新の脅威を防ぐ

Windows 10 へのアップグレードで最も注目されているのがセキュリティの強化です。現代は、多くのPCやモバイル端末、IoTを介してインターネット利用ができる反面、マルウェアやハッキング、悪意あるネットワークなどさまざまな脅威が存在しています。

ビジネス情報や個人情報などの流出を防ぐためにも、マイクロソフト社は従来の3~4年のメジャーアップデートでの対応は難しいと判断。Windows10 はOSのメジャーアップデートの代わりに、年2回の機能更新プログラムを用いて、より素早い対応を可能にしました。

多層的なデータ保護機能

Windows10はセキュリティ対策としての機能も大幅に刷新されています。

「Credential Guard」では組織の情報を強固なセキュリティ領域に隔離し、情報の流出を防ぎます。また、データの保護に特化した「Enterprise Data Protection(EDP)」では、作成したデータを暗号化。万が一不用意なデータ送信を行った場合、監査機能やユーザーの行動追跡で阻止できます。このように、新しい脅威への対策を多層的に行っています。

IoTが進む現代は、PCやモバイル端末にとどまらず、工場内で稼働する製造設備、デジタルサイネージ、スマートカーなどさまざまな機器にネットワークが接続されています。Windows 10が提供するセキュリティ網であれば、さまざまな脅威から重要なデータ隔離し、監視のもと悪意ある侵入をブロック・制限可能なので、より安全性の高い環境で業務が行えるでしょう。

生体認証の採用

ユーザーの認証方法については「Windows Hello」という生体認証システムを採用しており、顔、指紋、眼球の虹彩を用いたユーザー認証が可能です。

パスワードの入力なしに認証が行えるため、セキュリティの強化と使い勝手の向上に一役買っています。また、米国防省は400万台分のOSをWindows 10に更新する事を決めており、この目的の一つに生体認証機能の導入が有るようです。

参考:
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/mt637125(v=vs.85).aspx
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/021800500/?rt=nocnt
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/17215/Windows-10-what-is-hello
https://www.microsoft.com/ja-jp/business/Windows/security.aspx

OS共通化とUI改善で生産性向上

Windows 10 は、PC、タブレット、スマートフォンなどのモバイル端末の他、XBOX、産業用機器、IoT機器など幅広い装置に用いる事ができます。UI(ユーザーインターフェース)も大きなモニタとキーボードとマウスを想定したデスクトップモードと、小さな画面でのタッチパネル操作を想定したタブレットモードが用意されています。これにより、複数の端末を同一アカウントで操作する事ができるため、デバイス管理が容易になるでしょう。また、アクセス制限やデータ格納の管理により、プライベート、ビジネスシーン問わずにシームレスな利用が可能となり、生産性の向上が期待できます。

OSについて:https://www.microsoft.com/ja-jp/business/Windows/one-Windows.aspx
デバイスについて:https://www.microsoft.com/ja-jp/business/Windows/device.aspx

サービシングモデルの定期的な更新

Windows 10 では、「WaaS(Windows as a Service)」と呼ばれる、小規模な更新の繰り返しで継続的にシステムを利用し続ける方法がとられています。WaaSでは“Semi-Annual Channel”と“Long-Term Servicing Channel”のどちらかの方式に沿って、システムの更新が実行されます。

Semi-Annual Channelとは

Windows 10 のリリース当初に、個人向け(CB)、ビジネス向け(CBB)と呼ばれていたサービスが統合修正され、“Semi-Annual Channel”となりました。“Semi-Annual Channel”は、年に2回の更新が行われ、それぞれのマイナーバージョンは18ヶ月間サポートが継続されます。

メジャーアップデートよりも小幅な更新となりますが、最長でも1年半ごとに更新を実施しなければならず、適宜アプリケーションの互換性検証なども必要となるでしょう。企業利用であれば更新内容をきちんと把握し、スムーズに更新を行えるよう準備をしておくことをおすすめします。

Long-Term Servicing Channel

Windows 10 のリリース時に専門的なシステム向け(LTSB)と呼ばれていたものです。このサービシングモデルは、工場や施設、POSシステムの管理。医療機器の制御、IoT機器など特定の端末を対象としたもので、2~3年ごとにリリースされます。リリース後は10年間サポートが継続される予定です。

参考サイト:https://blogs.Windows.com/japan/2017/08/04/waas-simplified-and-aligned/

セキュリティとUI最適化で業務の質をあげる

Windows Helloの生体認証やUIの向上、定期的なバージョンアップで、よりビジネス活用にコミットした環境で業務を行えるでしょう。
Windows 10 で実現されたセキュリティシステムやUIの統合はパワフルで効果的な改良です。システムの移行に伴う費用や時間、ITエンジニアのリソースが必要ですが、移行後は生産性を向上させるデバイスとして十分に期待が持てます。

脚注 : Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。